◆三門の言葉◆
好 雪 片 々
別 処 に 落 ち ず
(碧巌録)

「平成13年新春折祷会」
TS記
《 祈 祷 会 》
当日は快晴。お寺の垣根、白とピンク、山茶花の花咲くお寺の垣根の脇を通ると、今年の運勢を占う様な、のどかな昼下がりでした。
時間は午後の一時を回ったところ、門前では三宝会の石井さん、木下さんが龍源寺と名の入った法被を着て、早くもご案内に立たれていました。
玄関では、岡田さん、吉田さんが、これも揃いの法被に身を包み、受付をされていました。お寺様で用意されたこの法被、下ろし立ての清潔さと、糊がキチッときいているので見るからにサッパリとして、この姿からも今日の新春祈祷会の清々しさを思わされました。
受付で「一汗一拭」と書かれたお品と、「花園」「花園会報」「鹿園」や仏教情報誌の「ムディター」の各新年号等沢山戴いた資料の中に、「南無の会」辻説法の案内書に会長松原泰道老師のお写真が有りました。その爽やかな笑顔に、心が洗われる思いでした。
本堂に入ると早くも七十〜八十人程の檀家の方、花園会の方、禅の会の方、ご近所の方々等が座って居られ、今日の祈祷会の盛大さと、参加の皆さまの期待の高さを知りました。始まる頃は百人以上の方が集まられたのではないでしょうか。
定刻、一時半になりますと泰道老師、哲明住職に続き、副住職 信樹さん、副住職
覚樹さん、平林寺で修行中の学徒 行樹さんが雲水姿で、これで三代、五人全員お揃いで式は始まりました。
先ず行樹さんが大太鼓の前に進み、天を打つ雷の響きで力強く太鼓を打たれて始まりました。導師をなされる哲命住職の礼拝の後、信樹さんのリードで全員による読経に入りました。
覚樹さんの打たれる木魚のリズムで、老若男女が声を合わせ、時に入る鐘の音との交響で、般若心経、延命十句観音経を読誦し、最後に茂樹さんが表自文を唱えられ、およそ一時間で新春のご祈祷は終わりました。
《 法 話 》
ご祈祷が終わると、哲明住職は衣をお替えになり、黒板の前に立たれ、法話が始まりました。
今日は、曽野綾子さんとバチカンの尻枝正行神父との往復書簡集「別れの日まで」(新潮文庫)によるお話をされました。
生活の苦しみから釘を盗みに入ったのを手を貸し、それ以上の釘を袋に入れ持たせた心の寛大さと、許してくれた心優しい神父さま。また、この様な神父になろうと相談する子供に対し、一生親子の対面が出来ないと知りつつ修道院入りを許す母。母の死に目にも会えないのを覚悟して修道院に入る子。母子、お互いの心の葛藤に胸を打たれ、涙を誘いました。
話されている哲明住職の目にも、後で撮った写真を見ると、話しながら涙ぐんでいらっしゃることを知りました。
《 新 春 宴 席・お 茶 席 》
哲明住職の法話が終わりますと、全員で御焼香を済ませ、早速本堂に机を配置お料理と般若湯を並べ、新春の宴席が開かれました。
いつもながらのお寺の皆さまによる手作りの美味しい御馳走と、充分な般若湯に、ご参加の皆さんの笑顔は、今年もよい年である事を象徴しているお顔でした。
この間、一階の和室では真紗子さま社中によるお茶席が開かれました。着物がお似合いの皆様方にたてて頂いた美味しいお茶に、清々しい純日本の新春を満喫させて戴きました。
《 水晶会・書初め展 》
一方、花園会館では当日の六日と翌七日の二日間にわたって村上秀栄先生指導による水晶会の書初め展が開かれていました。
泰道老師、哲明住職のお書きになった特別出品も花を添えていましたが、出品されているいずれの作品も揮毫揃い、私たちの仲間の腕前に目を剥くばかりでした。
見 跡 (四十)
弘舵郎
地球一周の船旅
今回は同船した「ユネスコくらぶ」の掲げる六つの宣言についてである。
若き男女、勿論外国人を含めて数十名のグループである。
彼らの本部はパリにあって国連の認定している平和運動をしていた。
上陸すると街の広場で「私の六つの平和宣言」という大きな幕を掲げ、黒いタイツに身を包んだ若き男女が「南中ソーラン踊り」を激しく踊る。その振り、リズムは流石若いものだなーと感動する程魅力的なものである。ぞろぞろ沢山の見物客が集まると平和宣言に署名を求め国連に送る。
以上がその行動の主なものであるが、彼らの掲げる六つの英語の宣言をみて頭に浮かんだのが六波羅蜜(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、知恵)である。
また、英文がスッーと頭に入る不思議もあって、独断と偏見で仏法的説明をしたい意欲が湧いてきてペンをとった。
一、 すべての人の生命を大切にします。
"Respect all life" 総ての命を尊敬する民族、宗教に関係なく生命と人権を尊重しましょうとありますが、仏法では一切衆生、生あるもの、無いもの、総てである。殺生するなと戒めるとき「リスペクト、オールライフ」と叫ぶ。なんか判る気がする。水でもティッシュでも、無駄にしてはいけない。
二、 どんな暴力も許しません。
"Reject violence" 暴力を廃止、拒絶する。忍辱を当てるとするが、グッーと我慢、セクハラ、いじめ、してもいけない、させてもいけない。
三、 思いやりの心を持ち、助け合います。
"Share with others" 物も気持ちも分け合います。仏法でいう布施、床坐施、房舎施、に当たるかも。宮沢賢治の「アラユルコトニ自分ヲ勘定ニイレズ」が頭に浮かんだ。
四、 相手の立場になって考えます。
"Listen to understand" 理解するよう傾聴する。和顔、愛語をもって相手の立場にたつこと。
五、 かけがえのない地球環境を守ります。
"Preserve planet" この惑星、宇宙を保護、保持します。縁起の法則に基づいて循環型地球、社会を作って子孫に残します。
六、 みんなで力を合わせます。
"Rediscover solidarity" 団結の再発見。よい地域作りに生き、出来ることから始めます。手抜きしないで精進致します。
以上が六つのMANIFESTO宣言です。無理して仏法にこじつけました。シェアー
ウイズユーとか、リッスン トウ アンダスタンドとか、心に言い聞かせて戒めています。
・・おわり
◆編集便り◆
◎わが国はキリスト暦ですが、ブッダの死を起点とするタイ暦で計算すると、三月二十五日が二五四四年一月一日となるらしい。
本年もよろしく (弘)
◎小正月の早朝、近くの田圃でどんど焼きがあり、沢山の老若男女が配られた餅を竹竿にさして焼いていました。
この煙にのって、お正月は帰って行き、忙しい毎日の開始です。今年もよろしく。
「餅よりも竹竿焦げしどんどかな 六甲」
◎節分の夜、恵方(歳徳神のいる方)に向かい、太巻き寿司を一人一本、誰とも話さずに食べると幸福になれるそうです。
(のりまき記念日) (房)
◎今回は土屋さんのご協力を得、新春祈祷会当日の写真を取り入れ、特集号的に編集して見ました、如何でしょうか。
当日の雰囲気を思い出していただけたら幸いです。今年もよろしくお願いします。 (慎)
◎今月号より三宝会の木下晃さん、相澤善郎さん、山梨豪之さんの三名の方に編集のお手伝いをして頂く様になりました。
新戦力の加入でなお一層皆様方に喜ばれる会報作りを心掛けたいと思います。どうぞご期待下さい。
(編集員一同)