
本山へ団参
大本山・妙心寺は、霊雲、聖沢、龍泉・東海の四庵で構成されています。
わが龍源寺はこのうちの霊雲派に属します。
その霊雲院で本年十月九日〜十一日まで遠諱が営まれることになっており、末寺たる龍源寺も団参を出すように計画しております。
詳しくは、お施餓鬼の折にご案内申し上げます。
万障くり合わせの上、ご出席ください。
経典にみられる医学・薬物 松原哲明
古代インドでは、人間は大宇宙の縮図の小宇宙であると考えられた。したがって、人間は大宇宙と同じ物質から構成されており、それは地・水・火・風の4元素であるとした。そして4元素の均衡が破れると病気になると考えた。たとえば、風の元素がほかの元素より強くなると風病に、水の元素が強くなると水病になるという(「十誦律」)。
病気の種類は、「摩訶僧祇律」では40病あると述べている。
治療については、名医ギバの6種類の治療例をあげねばならない。
@今日の灌鼻法でなおした例、
A痔を切開してなおした例、
B頭痛を脳手術でなおした例、
C腸捻転を開腹手術を行ってなおした例、
D頭痛を酥(現代のバター)をのませてなおした例、
Eシャカの下痢をなおした例(「四分律」)である。
これで、古代インドの医学がいかに進歩していたかがよくわかる。
内科系疾患の例では、多くの出家僧が秋になると、発熱・消化不良をおこし、精神的にすっきりしないで、やせて皮膚のつやがなくなる病気にかかった。シャカは治療法として、粒のあらい穀物を食べてはいけない、酥・油・蜜(蜂蜜)・石蜜(甘しょからつくった砂糖)の4種の消化薬がよいと述べた(「十誦律」)。
外科系疾患の例としては、あるとき樹木の枝にいた蛇が、樹木の下にいた出家僧の腕に落ちてきて、腕をかんでその毒で出家僧を殺してしまった。これを見たシャカは、これかは蛇にかまれたら、その部位を刀で切って血液を出してから薬をぬるとよい、といわれた(「四分律」)。
薬物には、時薬・夜分薬・七日薬・尽寿薬の4種類がある。時薬とは午前中に食すべきもので、すべての根類・穀類および肉類がこれに相当する。夜分薬とは午後および夜分にのむことがゆるされている飲物で、14種類ある。七日薬とは、酥・油・蜜・石蜜・脂・生酥(現在の原バター)をさし、病気にかかった出家僧が7日間持つことができる。尽寿薬とは、一生涯持つことができるものをいう(「摩訶僧祇律」)。
これらの薬物をみると、自然に存在するすべての動植物が用いられており、宇宙と人間とは一体であるという思想に基づいていることがわかる。(『看護史』より)
柳緑花紅
▼6月15日から31日まで本山妙心寺で、第32回高等布教講習会が開かれました。2年に1回の講習会です。これをパスすると高等布教師の資格がとれて管長代理で説教が許されますが大変厳しい試験で有名です。その主監が今回で3回目
▼参加者は総勢48名。みんな禅宗の和尚さん。それも臨済宗各派の和尚さんばかり。それも黄檗宗の僧も参加が許されます。朝は5時に起きてお経、坐禅、朝ご飯、お掃除。そのあと昼食、夕食を含めて6時まで発表。その間はみんなの話を聞いておらねばなりません
▼それから2日前にそれぞれに与えたテーマに沿った原稿を書かせます。そのあとは夜の境内でひたすら練習します。出来ないと眠れませんから2、3日の徹夜はあたり前でした。特に私は妥協をゆるさないほうですからみんな恨んでいることでしょう。中には泣くのもいます
▼今回の参加者は大者が沢山いました。つまり僧堂17年とか大学院卒僧堂5年とかが多かったです。こちらが試験されているようでした。試験が終わると一人一人にコメントを出すのですが、そのとき普段の勉強不足が顔を出すんです
▼最初は揺さぶって、次にはぐしゃぐしゃにぶちこわす。そうすると受講者は、何がなんだかわからなくなってしまう。そうやって追い込んで追いつめて行くと4回目から輝き出す。正に刻苦光明ですね。良いのがとれました。期間中、足が痛くて難儀しました。実は3月に中国で山登りのリフトに両足が一時巻き込まれて全治5カ月の重傷。打撲、筋肉だんれつ、靱帯損傷のまま臨みましたから。下手をしたら両足切断で死んでいました。そんな状態で良く期間を全うできたものです
▼ようやく講習会が終わり帰京したら6月になっていました。これから毎日後れた原稿を書いて行きます。でも良い勉強になりました。これで引退です。主監は体力もないといけません。毎日が野菜おいしいですねー。肉や魚はもう食べなくてもいいです
▼自分の事ばかり書きましてすみません。あまりにも最近のことでしたからつい
▼両親は相変わらずです。食事も出したものをペロリと食べています。父は97才ですが、医者からすごいねと言われるほど。母は笑いじょうごになりました
▼介護が4年になります。もうだいぶ慣れてきましたが介護の問題はこれから社会的問題になります。介護を放棄するとか虐待なんて記事が出ていますが、介護される側に、介護するのが当たり前という意識もあるんです。いろいろと学びました
▼こちらも65才ですから思うようには出来ないのが事実です。夜中は専門家にゆだねておりますが、これも蓄えがあるから出来ること。苦しい家計ではやれません
▼境内が見違えるようになりました。見に来てください。季節の華が咲き揃うようにしました。近くの小学生が写生にきてくれます。こんなにうれしいことはありません
▼NHKで3月23日、生活ホットで禅の会が紹介されました。坐禅の問い合わせが多くて本堂に90人は座ります。みなさんもどうぞ
▼毎月第一土曜日の禅の会はどうですか。第二土曜日の禅画の会にもどうぞ。夏の軽井沢はスケジュールの都合で変更になる可能性があります。盂蘭盆の日にでもご連絡します
▼久しぶりに帰宅しても樹々はちゃんと覚えているんですね。忘れられてしまったのかと思っておりました
▼京都では良樹と良く食事しました。学校がおもしろくなってきたようです。いままで学問とは全く関係ない男でしたが周りの影響なのでしょう。いまアメリカから正樹の電話がかかってきました。最近はサンスクリットをやりはじめ、ドイツ語にも手を出したとか。日本と違ってアメリカはとことん学問するから厳しいと言っておりました
▼茂樹は私が留守がちなのでお檀家さんの事はまかせっきりです。みんな、みんなに良くして貰ってありがたいことです。盂蘭盆セガキ、揃ってお参りしてくださいませ。今日、京都から帰ってお盆を迎える前に出版社の原稿に追いまくられています。仕事をくださるのはありがたいのですが、あらい仕事は避けないと。(哲)